(02年8月30日)平川 新
本日(30日)午後2時30分から、第3回仙台城跡調査指導委員会が開催されました。斎藤委員長が所用で欠席のため、岡田副委員長が代わって議長を務められました。
すでに艮櫓問題は片づいていますので、たいへん落ち着いた委員会でした。議題は、1.巽櫓跡の調査状況、2.大広間跡の調査状況、でした。
巽櫓(タツミヤグラ)については、7月13日に現地説明会があり、大勢の市民が見学に詰めかけましたが、その後も発掘が続けられ、遺構の状況がかなり明らかになってきています。配布資料によりますと、巽櫓とそれに隣接した付櫓(ツケヤグラ)の規模は、下記の通りとのことです。
「巽櫓」 北辺8.4メートル〜10メートル程度、西辺10.2メートル、南辺2.2メートル、東辺は崩落により不明
「付櫓」 北辺2メートル、西辺7.8、東辺2メートル、北東部は崩落により不明
遺構が全体に東側に傾いているようで、東側の崖の崩落や地震等の影響で50センチほど沈下している可能性があるとのことでした。現在も大雨の時などは崩落が続いているようですので、そちらの対策も急ぐ必要がありそうです。
なお質疑のなかで、これまで議論のあった1間の長さである「間尺」について、礎石等の間隔からみて、どうやら6尺5寸である可能性が高いとのことです。
出土遺物としては、瓦が3トンも出ており、そのうち軒丸瓦が179点、軒平瓦が108点あり、三巴文と桔梗文が大半だそうです。
大広間跡の調査も開始されましたので、これから礎石なども出てくるのではないでしょうか。そうすれば大広間の位置も確定できますので、本丸跡の調査としては大きな成果が期待できそうです。
なお本日の傍聴は、私ひとりでした。20席ほどありましたので、じつにゆったりとしておりました。冒頭、定例通り、岡田副委員長から傍聴人に対する注意事項がありましたが、「いつもと違いましてかなり少ないのですが、傍聴されている皆様がたにお願いします。え〜、皆様がた、というほどではないのですが…」とユーモラスに言われたときには、皆さんがどっとこちらに目を向けられましたので、お互いに思わず笑ってしまいました。
開催情報をキャッチしたのが昨日のことで、案内を流すのが遅れましたので、かくあいなった次第です。やはり傍聴席が埋まらないと、文化財課や委員の方々も少しばかりさみしそうでした。