第1回 仙台城艮櫓復元専門委員会
(01年6月29日)傍聴レポート

(文責 平川 新)

 本日(6月29日)午前10時から第一回目のうしとら櫓復元専門委員会が開催されました。傍聴人は数十人にのぼり、この問題に対する市民の関心の高さをうかがわせています。
 次々に入室してくる市民に、たちまちイスが足りなくなってしまいました。壁に立てかけてあった予備のイスを市民の一人が出そうとしたとき、係官が、許可をもらってからだ、とこれを制したのはいただけませんね。当局も予備のイスを用意しているのですから、こんなときに、許可がいるなどと言ってしまっては、せっかくの配慮も台無しではないですか。なんで、もっとうまくやれないのかなあ。

 委員会は冒頭で、市民による撮影・録音を許可するという決定をしました。先週の石垣委員会の出来事に、当局はそうとう懲りたようですね。この会でも市民から要求が出ることを見越し、先取りしてくれたわけです。一応前向きな対応ですので、それはそれで結構なことですが、しかし、やはり市民は甘くないですね。委員会で許可するなどということではなく、委員会は原則公開にすべきではないか、という強い抗議が発されたのです。事務局の席から、ここはそんなことを議論する場ではない、などという声が飛んでいましたが、ではどこで議論をするのでしょうね。市民がそういう声を出さなければ、議論をする場など作ってはくれないではないですか。これについても、ぜひ前向きな対応をして頂きたいと思います。蛇足ながら、次回委員会からは壁にはってある注意事項は無しにして頂きたいものです。

 熱気ムンムンの傍聴席とは裏腹に、その後の議事はなんとも気の抜けたものでした。事務局からの経過報告のほかに用意されていた議題は、「今後のスケジュールについて」だけだったのですから、驚きました。しかも、次回の日程も決めないで閉会。一体どういうつもりなのかと思うのは当たり前ですね。

 委員会の終わりに、石垣を守る会から委員会に質問書を提出しました。
 守る会では、艮櫓の設計にあたって根拠にしたというものを再点検したのですが、ひどいものでした。絵図やデータを恣意的に解釈していたことが判明しました。これらを網羅的に質問書に盛り込み、まったく歴史的根拠のない現代の新築物を建ててどうするのか、市当局に白紙撤回の勧告を、と求めた内容です。四百字詰め原稿用紙37枚分にも達しました。

 守る会のメンバーは、委員会終了後、記者クラブに質問書の説明に行ったのですが、なかなか記者さんたちが戻ってこないので、どうしたのかなあと思っていました。あとで聞いたところ、委員会室で市民たちが委員長に詰め寄っていたのだそうですね。これでは記者さんたちも来ないわけです。私たちもその現場に立ち会っていたかったなあ。どなたか、その場面をこのHPにレポートして頂けませんか?

 ところで次回委員会のスケジュールについて、あとで観光交流課長に電話を入れて尋ねてみましたところ、実施設計案の準備などに時間がかかる、7月中には開けるようにしたい、とのことでした。細部の意匠などを詰めるのに時間がかかるのだそうです。7月中には開くのでしょうねという問いには、そうしたいと言っておられました。
 また、質問書の取り扱いはどうなるのかとお尋ねしたところ、委員長と相談をしてということでしたので、ぜひ委員会でちゃんと議論をして頂けるよう取りはからって頂きたいとお願いしておきました。質問書の中味については、なかなかきついですね、という感想をお持ちのようです。市民の意見が割れるようなものを建てるのではなく、ちゃんと歴史的根拠のあるものを復元されたら如何ですか、事務局でもそういう方向でぜひ動いて下さいと、これもお願いしておきました。事務当局にもご見識を発揮して頂きたいものです。

 まさか、質問書を握りつぶすなどという乱暴なことはしないと思いますが(そんなことをしたら、もっと大変なことになるでしょうが)、やはり建物の意匠などを決める前に、質問書の中味を委員会で検討して頂かないと、これもまずいと思いますね。

 


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TOSHIAKI Yanagihara tyana@sal.tohoku.ac.jp